慢性の肘の痛みへのアプローチについて

5年間、右肘の痛みが続き包丁を使うのも苦痛な主婦の方が最近お見えになり、いろいろな治療を試みても改善が難しかったとのこと。

最初の施術は患部及びその周辺のストレスを感じるポイント(ツボ)に気鍼を試みたところ、施術終了時点ではおおよそ痛みは取れましたが、患部を指で押すとまだ痛みが感じる状態で、翌日にはまた肘を使うさいに痛みが戻ってしまうとのことでした。そこで、東洋医学の一種の奇穴療法を試みました。これは、右手と左足を通る経絡(気の通り道)の通りをよくするもので、そこに指による気鍼を施してみたところ、よく作用するのを感じました。施術後、ご本人に伺いましたところ、患部を指で押しても今回は全く痛くないと大変喜ばれ、今後の改善に希望を持たれ次回のご予約をされてお帰りになりました。
慢性の痛みを完治させるというのは決して容易なことではありませんが、治療法を変えてみたら思わぬ効果が得られるというこは多々あります。また、慢性の苦痛の改善のためには、施術の回数をある程度こなすことも必要かなと思います。